頭痛の分類と種類:こもれび整骨院
みなさんは、頭痛についてこう思っていませんか…「頭痛に種類なんてあり得ない。痛みも変わることはない。」と…それは
大きな間違いです。頭痛による分類・種類は、明確に定義付けされているのです。まず、頭痛は大きく2つに分類することが
できます…
症候性頭痛と機能性頭痛です。
○症候性頭痛…頭痛を引き起こす原因として、何か別の病気が関与している場合を指します。例えば脳疾患障害(脳内出血・ク
モ膜下出血等々)・副鼻腔炎・眼疾患といった原因によって、頭痛が引き起こされる…
○機能性頭痛…頭痛に悩まされているため、頭部を検査したとします。しかし、病的根源は全く見受けられない…つまり、病変
はないにも拘わらず慢性的な頭痛に悩まされる症状を指します。そして機能性頭痛は、3つの種類に分類することができま
す…それは偏頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛です…
●偏頭痛…「ズキンズキン」と鋭い痛みが、頭部の片側に発症する症状を言います。「前兆のある偏頭痛」と「前兆のない偏頭
痛」があり、酷い場合には吐き気・嘔吐を繰り返してしまうこともあります。また偏頭痛は、血管性頭痛とも言われています
(血管性頭痛=頭皮の血管(動脈)の拡張が原因で、激しい頭痛を伴う症状)。
●群発頭痛…偏頭痛は10歳代(思春期)から発症しますが、群発頭痛は20~40歳代の男性に多く見受けられる激しい頭痛
の症状です。群発頭痛の特徴として、片側の目(の奥)・側頭部に針で突き刺すような痛みを生じます。群発頭痛が酷い症状
の場合、同じ側の目が結膜充血・流涙などの伴うこともあります。一度、群発頭痛を引き起こすと1~2時間で痛みは引きま
すが、その痛みが1~2ヶ月間続きます。そして1~2年の周期をおいて、繰り返される特質を持っています。
●緊張型頭痛…頭痛で悩まれている70~80%の人が、緊張型頭痛を発症していると言えます。普段、私たちも何気なく肩を
触って、首をグルグル回し「今日は肩が凝ったなぁ。首も回すとゴリゴリ音も鳴る」…このように後頭部~頸部(首)・肩に
かけて、筋の緊張状態によって起こる頭痛の症状を指します。偏頭痛のような鋭い痛み・吐き気・嘔吐は起きませんが、酷い
症状の場合、頭を締めつけるような痛みを発症することもあります。
このように頭痛といっても、何気ない日常生活の中で起こりうる頭痛もあれば、脳血管障害の起因によって頭痛を発症するも
のまで、様々な種類があるのです。私たちが頭痛を発症した場合、こうした症状をチェックすることで予測をつけることは出
来るかもしれません。