手のしびれについて:こもれび整骨院
朝目覚めたら、手や腕がしびれている(=寝ている間、片方の腕がずっと下になっていたため)…このような経験は、誰しも
経験があると思います。そして、そのようなしびれはすぐに治まります(=一過性の症状)。当然、その程度の手や腕のしび
れならば何も心配する必要もないのですが、厄介なしびれの症状を示している場合もあります。
それが「手や腕の慢性的なしびれ」です。
実際、手や腕のしびれが重篤な症状を引き起こすキーポイントになっていることが多いのです。それ故、慢性的なしびれ=以
前からしびれが続いている→治療院などで原因を調べる必要があります。
○神経圧迫…
手や腕には、無数の神経系が走っています。無数の神経系の種類は…橈骨神経(とうこつ)・尺骨神経(しゃっこつ)・正中
神経(せいちゅう)・腋窩神経(えきか)・筋皮神経(きんぴ)…。これらの神経系が圧迫されると、様々なしびれを発症す
るのです。
○脊髄障害…
脊髄の障害によって、手や腕のしびれを発症することもあります。最も代表的な疾患が、頚椎症(=ヘルニア)です。頚椎症
は頚椎に負荷が掛かり過ぎることで、手や腕にしびれの症状を引き起こします。また頚椎が変形(=飛び出す)する原因の1
つに、加齢・交通事故などが挙げられます。
そして私たちがよく耳にする頚椎症といえば、椎間板ヘルニアではないでしょうか。
椎間板ヘルニアは背中の軟骨が飛び出してしまうことで、神経を圧迫(=刺激)→手ばかりでなく、足にもしびれの症状を引
き起こします。
また頚椎症治療の絶対条件として、飛び出してしまった頚椎部分に負荷を掛けないことです。何故なら頚椎を圧迫し続けた場
合、身体の一部が不自由になることも考えられるからです。
○糖尿病…
「糖尿病としびれ、一体どんな関連性があるの?」…こう考える人も多いと思います。
糖尿病を発症すると、血糖値が異常に高くなります(正常な人で、80~100mg/dl)。そして糖尿病の症状として、末
梢神経(=手足)からしびれを引き起こす場合が多いのです。
しかも糖尿病の場合、しびれだけではありません。末梢神経に痛みも発症し始め…症状が進むと感覚が鈍ることも…。糖尿病
を放っておくと末梢神経のしびれに留まらず、顔面麻痺・排泄障害・筋肉萎縮など様々な症状を併発します。
手や腕の慢性的しびれは、疾患の前兆なのです。そうした前兆を見逃してしまうと…絶対に身体の危険信号を無視してはいけ
ません。