日常での骨盤のケア:こもれび整骨院
人間の腰は、上半身と下半身をつないでいるため、日常生活で行われる、立つ・歩く・座る・しゃがむ・体を起こす…これら
全ての動作でなんらかの負荷がかかってしまいます。そのため、骨盤には、日常生活を送るだけで少しずつではありますが、
ゆがんだり傾いたりなど、ずれや開きが生じてしまいます。
しかし、逆をいえば、日常生活を送る際にちょっとした心がけをおこなうことで、少しずつ骨盤をケアして行き、もとの形に
矯正することもまた可能なのです。
骨盤をケアするためには、第一に、骨盤が支えている(骨盤の上にある)筋肉を鍛えること、次に骨盤とともに上半身と下半
身をつないでいる筋肉を鍛えること。そして、骨盤を支える筋肉を鍛えることです。
まずは骨盤の上に乗っかっている筋肉…腹筋と背筋を、しっかり動かしてエクササイズしましょう。もちろん、毎日腹筋背筋
を鍛えるトレーニングを行えればベストですが、なかなか難しい方はまず呼吸を深く行うことから始めましょう。深呼吸し
て、まず息を限界まで吐き、吐ききったら、今度はおなかまで空気をためるイメージで息を吸い込みます。
こうして腹式呼吸を行うと、横隔膜や腹筋が鍛えられ背骨をしっかり支えられるようになり、骨盤のケアに役立ちます。
次に、上半身と下半身をつなぐ大きな筋肉を鍛えましょう。腰の奥にある「大腰筋」は、骨盤を支える重要な筋肉ですので、
鍛えることで骨盤を安定させます。大腰筋を鍛える手軽な運動には、「骨盤体操」がオススメです。やり方はとてもカンタ
ン。片足を大きく前に踏み出し、前脚に体重を乗せる、この運動を左右交互に5回ずつ繰り返すだけです。
学生時代、体育の時間などに「アキレス腱伸ばし」という運動をしませんでしたか?アキレス腱伸ばしの要領で片足を前に出
すポーズをとり、前足の方に体重をかけます。こうすることで、踏み出した方の脚の大腰筋には筋トレの効果が、後方の脚の
大腰筋にはストレッチの効果がかかるのです。
そして、骨盤を支える、股関節と太ももの筋肉のエクササイズです。片方の脚の太ももを上に大きく上げてから、後ろに振
り下ろします。この動作により、股関節のストレッチと、太ももにある大臀筋のエクササイズになります。
いずれのエクササイズも、非常に簡単で時間もかかりません。骨盤のゆがみは、普段の生活での癖で蓄積されていきますか
ら、張り切って難しいエクササイズを行うよりも、とにかく続けることが大切。ちょっとした空き時間や仕事の休憩、お手洗
いで席を立ったついでなどできる範囲で行うことが、無理なく続けられるコツですよ。