自転車事故について:こもれび整骨院
2017年度の自転車と車両との交通事故は過去最高に増加の一途を辿っています。一般的に自転車の方が車両に比べて有利と考
えられている方がほとんどですが、実は自転車も車両扱いされており十分な過失がつくケースも多々あります。
事実、自転車と歩行者の衝突事故が増加傾向にあり、危険な自転車走行は道路交通法違反によって取り締まりを強化しよう
と、全国の警察で指導されています。
例えば、猛スピードで自転車に乗っていた人が、高齢者や小さな子どもとぶつかって怪我を負わせてしまった、中には打ちど
ころが悪くて死亡させたという事件を聞いたことがあると思います。
このような場合、民事的な損害賠償責任問題が発生することはもちろんのこと、事故の内容が悪質であったなら、重過失致傷
罪などの刑事責任を負われることもあります。
また自動車と自転車が交通事故を起こし、自転車に乗っていた人が死傷したとします。
今までの考え方からいくと、自転車側が被害者・自動車側が加害者と決めつけてしまっていました。
しかし、自動車側が絶対に事故を避けられる状況でなかった場合(不可抗力)、自転車側の責任(過失)が極めて大きい場
合…このような場合、自転車側が加害者・自動車側が被害者として認められています。損害賠償に関しても、死傷した自転車
側が損害賠償を支払う状況もあるということです。
自転車側が加害者になった場合、第一に負傷した人(被害者)への対応=救急車通報(119番通報)、そして安全確保をし
なければなりません。そして、どんなに小さな事故だったとしても警察官に必ず調書を書いてもらってください(後々のきち
んとした応対に役立ちます)。同時に、交通事故証明書を自動車安全運転センターに依頼し発行してもらってください。
また、被害を受けた人(被害者)をきちんと確認(名前・年齢・住所・連絡先・勤務先等々)してください。もちろん、被害
者に自分の名前・住所・連絡先を伝えることを忘れないでください。
そして何よりも重要な事は、被害者に対して誠心誠意の態度で接することです(お見舞い・お詫び)。そうすることによっ
て、事故も円満解決する方向に向かっていきます。
こうしてみると、自動車の交通事故・自転車の交通事故の対応も何ら変わることはないのです。事故を起こしたことよって、
動揺したりあわてたりするのも一緒です。ただ、そういう状況下でも自分自身を決して見失わないようにしてください。ちゃ
んとした行動さえ出来れば、後から悔やむこともありません。