筋肉痛はなぜ起きる?:こもれび整骨院
筋肉痛はなぜ起きる?
今日は筋肉痛と肉離れについて書いていきたいと思います。
健康維持のための運動につきものの痛み
筋肉は、使わないでいるとどんどん衰えてしまいます。健康的な生活を送るためには、運動は欠かせないもの。それは分かっているけれど、なかなか運動する時間がとれない、運動するのが面倒という方も多いのではないでしょうか。
一念発起してジョギングを始めてみたり、スポーツジムに通い始めたりすると、今度は筋肉痛に悩まされることも。筋肉痛で仕事に集中できない、家事がおろそかになるといった状態では本末転倒です。
運動にはつきものの筋肉痛ですが、慣れるまで我慢するしかないのでしょうか?
筋肉痛とは?
じつは筋肉痛が起こるメカニズムについては、医学的にはっきりと解明されているわけではありません。以前は、運動すると疲労物質の「乳酸」が溜まって、筋肉痛が起こると考えられていました。しかし、それでは説明できないことや矛盾点があり、現在では否定されています。
運動をして負荷をかけると、筋肉は傷ついたり炎症を起こしたりします。筋肉が傷つくと、痛みの原因になる物質が放出されます。この物質が筋膜(きんまく)を刺激することで、筋肉痛が起こるという説が有力になっています。
傷ついた筋肉は、回復するときに今までよりも強く太い筋繊維になります。だからこそ、運動を続けていると筋肉がついていくのです。
つまり筋力アップのトレーニングとは、筋肉をわざと傷つけているということ。そのため運動と筋肉痛は切っても切り離せない関係なのです。
筋肉痛と肉離れの見分け方
筋肉痛というと、筋肉自体が痛みを感じているようですが、じつは筋肉には痛覚がありません。痛みを感じるのは、筋肉の束を包んでいる「筋膜」という部分です。
傷ついた筋肉から放出された痛み物質が、筋膜にたどり着くと筋肉痛を感じます。
そのため筋肉痛は、運動をしてから数時間から数日経って起こるのです。
運動をしている最中に痛みが起こった場合は、筋膜が傷ついていることのサイン。これがいわゆる「肉離れ」です。筋肉痛とはまったく別の仕組みで起こっていることを覚えておきましょう。