足の痺れと坐骨神経痛の関わり
坐骨神経痛の症状
坐骨神経痛は臀部から脚にかけて通る坐骨神経が圧迫され、しびれ・痛みが生じることを指します。ただ、しびれといっても
患者によって感じ方はまちまちです。患者によっては痺れのことを「痛みがある」「つっぱり・ハリがある」「じんじんす
る」などと表現する場合もあります。また、症状が出る状況も様々です。「腰部に長時間痛みが続く」「長時間歩くと痛くな
る」「朝起きたとき」「一日の終り」などが挙げられます。このように坐骨神経痛には様々な症状がありますが、症状によっ
てある程度進行が把握できます。
坐骨神経痛が進行したらどうなる
坐骨神経が圧迫されると神経がダメージを受けます。しびれがある状態で無理すると坐骨神経痛が進行し、しびれの種類も変
化します。
実際には、腰の痛み→下腿部のハリ→足の痛み→足のしびれ→足の麻痺と変遷することが多いようです。そして、しびれが末
端に出れば出るほど症状が悪化しているとされています。足が麻痺してしまうと感覚がなくなり、動かせなくなります。この
状態では痛み止めも効果が薄くなります。また、長い期間神経が圧迫されて、神経自体にダメージが大きくなります。よって
いざ治療を始めても改善に時間がかかるようになってしまいます。
坐骨神経痛が進行すると、腰痛と尻や太股にしびれがあった状態から足の麻痺へと移行します。「腰痛が治まったから坐骨神
経痛が軽くなった」と思うのは少々軽率です。そのような場合は逆に進行していることがほとんどです。早めに病院を受診す
ると改善するまでの時間が短縮することが見込めますので、違和感を感じたら早めに専門家に相談しましょう。